体験談

【パパ活ブログ体験記③】初めての失敗──パパ活の落とし穴

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初めてのパパ活が想像以上に穏やかで安心できるものだったせいか、私は少し気が緩んでいました。


「優しい人と会えれば、きっと大丈夫」

 

そんな気持ちがどこかにあったのだと思います。

でも、それがどれほど危うい考えだったのか、私はこの時まだ知りませんでした。

……初めての失敗をするまでは。

SNSでの出会い

その日は、授業が終わってからカフェで課題をしていました。

スマホをちらりと開くと、パパ活用のマッチングアプリに新しいメッセージが届いていました。

「はじめまして。仕事の関係で忙しいのですが、時間が合えば一度お会いしませんか?」

メッセージの主は、40代後半くらいの男性でした。

プロフィール写真は、スーツ姿で落ち着いた雰囲気の人。

自己紹介には「経営者」「出張が多い」「美味しいものを食べるのが好き」と書かれていました。

(経営者の人なら、きっと落ち着いた大人の男性だろう)

そう思って、軽い気持ちで返信しました。

「はじめまして。お誘いありがとうございます。どのような形をご希望ですか?」

彼は「とりあえず一度食事をしながらお話ししましょう」と言って、すぐに日程を決めてきました。

そのスムーズさに少し違和感を覚えましたが、仕事が忙しい人なら仕方がないのかもしれない、と思ってしまったのです。

待ち合わせの違和感

約束の日、待ち合わせ場所は都内のビジネス街にあるホテルのラウンジでした。

(前回の人と同じような雰囲気かな?)

そんなふうに考えながら向かったのですが、到着すると、彼からメッセージが届きました。

「ごめん、仕事が長引いてしまって。すぐ近くにいいお店があるから、そっちで食事しよう」

「ホテルのラウンジではなく、別の場所に変更」

この時点で少し嫌な予感がしました。

でも、わざわざ予定を調整してくれたのかもしれないと思い、私は指定されたお店に向かいました。

そこは、ホテルのラウンジとはまるで違う雰囲気の、小さなバーのような店でした。

暗くて、少し雑然とした雰囲気。落ち着いた会話ができるというよりは、大人が騒ぐ場所のように感じました。

(あれ……?)

違和感を覚えながらも、店に入るとすぐに彼が手を振っていました。

「こっちこっち。やっと会えたね」

彼は写真の通りの男性でしたが、思っていたよりも軽い雰囲気でした。

「ごめんね、急に場所を変えちゃって。仕事がバタバタでさ」

そう言って笑う彼を見て、私は少しだけ警戒心を解きました。

強引な空気と、不安

席に着くと、彼はすぐにお酒を頼みました。

「彩乃さんも飲めるよね? せっかくだから一杯くらいどう?」

私は少し迷いましたが、

「今日は控えておきます」

と笑顔で断りました。

すると、彼は少しだけ表情を曇らせて言いました。

「えー、せっかくなんだから、ちょっとくらい付き合ってよ」

私は嫌な予感がしました。

「本当に今日はやめておきます。普段あまり飲まないので……」

そうやんわりと伝えると、彼は「あっそう」と軽く笑って流しましたが、その後の会話の雰囲気が少し変わりました。

それまで穏やかに話していたのに、彼の口調が少し雑になったのです。

「彩乃ちゃん、さっきからちょっと警戒しすぎじゃない? もう少しリラックスして楽しもうよ」

私はこの時点で、完全に「これは失敗した」と思いました。

前回のパパは、終始紳士的で、私の気持ちを尊重してくれていました。

でも、目の前の彼は違いました。

会話の端々に「自分のペースに巻き込もうとする感じ」があって、私は内心、早く帰りたいと思い始めていました。

想定外の展開

食事を終えた頃、彼が急にこう言いました。

「この後、ちょっと部屋でゆっくりしない?」

一瞬、何を言われたのかわかりませんでした。

「え?」

「いや、折角だからもう少し話そうかなって。大丈夫、変なことはしないからさ」

私は心の中で「やっぱり」と思いました。

パパ活をする上で、「事前の約束を守ること」はすごく大事です。

でも、彼とのやりとりでは明確に「食事のみ」という話をしていなかったことに気づきました。

私が困った顔をしていると、彼は少し苛立ったようにため息をつきました。

「彩乃ちゃんさ、そういうのも含めての関係でしょ? 何もしないから、大丈夫だって」

(やばい)

直感的にそう思いました。

「すみません、今日はこの後予定があるので……」

そう言って私は立ち上がりました。

すると、彼は少し笑って言いました。

「じゃあ、お手当はなしだね」

私は驚きました。

「え?」

「いや、だって何もしないなら、そういう約束じゃなかったってことだよね?」

私は頭が真っ白になりました。

「最初のメッセージでは、食事だけって話だったと思います」

そう言っても、彼は肩をすくめて「そんなつもりじゃなかったんだけどな」と笑うだけでした。

私は何も言えず、ただ立ち尽くしていました。

その日は、結局お手当をもらえずに帰りました。

帰り道、悔しさと情けなさで涙が出ました。でも、それ以上に「自分が甘かった」ことを痛感しました。

あの時、私は「もう大丈夫」と思っていました。

でも、パパ活は相手次第で全然違うものになってしまうと、改めて思い知らされました。

…続く