体験談

【パパ活ブログ体験記②】揺れる気持ちと、少しずつ変わっていく私

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初めてのパパ活から数日が経ちました。

自宅の机に置いた封筒を見つめながら、私は何度もため息をついていました。

「これで家賃も払えるし、生活も少し楽になる……」

そう思いながらも、どこか胸の奥に小さな違和感が残っていました。

私はあの日、確かに安心できる時間を過ごしました。

無理をすることもなかったし、彼は紳士的で、何一つ不快に思うことはなかったはずです。

それなのに、なぜか気持ちが落ち着かなくて、何度も封筒を開けたり閉じたりしていました。

そんな時、スマホにメッセージが届きました。

「彩乃さん、こんにちは。お元気ですか? もしお時間が合えば、またお食事でもどうでしょう?」

彼からのメッセージでした。

最初に会った時と同じように、穏やかで丁寧な言葉。

すぐに返事をしようとしたけれど、なぜか指が止まりました。

(このまま続けていいのかな……)

心の中でそんな声が聞こえました。

でも、もう一方で、会ってみたいという気持ちもありました。

私は深く息を吸って、ゆっくりと返信しました。

「こんにちは。お誘いありがとうございます。ぜひ、またお話ししたいです」

送信ボタンを押した瞬間、また心臓がドキドキしているのがわかりました。

二度目の再会──少しの慣れと、新たな気持ち

待ち合わせ場所は、前回と同じホテルのラウンジでした。

「お久しぶりですね。お元気でしたか?」

彼は前と変わらない優しい笑顔で迎えてくれました。

その笑顔を見た瞬間、自然と緊張が和らいでいくのを感じました。

「はい、おかげさまで。少しずつですが、新しい環境にも慣れてきました」

私がそう答えると、彼はうなずきながらメニューを手渡してくれました。

「今日は何か食べたいものはありますか?」

私は少し考えて、前回と同じ紅茶を頼みました。

こうしてまた会って話をしていると、まるで少し年上の知人と食事をしているような気持ちになりました。

会話の中で、彼は私の大学生活や将来の夢について、前回よりも深く聞いてきました。

「彩乃さんは、将来どんな仕事がしたいですか?」

「そうですね……やっぱり金融関係の仕事がしたいです。でも、今の成績や状況を考えると、まだまだ遠い道のりだなって思います」

正直な気持ちを話すと、彼は少し微笑んで言いました。

「夢を持つことは素晴らしいことですよ。努力している人は、必ず道が開けるものです」

その言葉は、ただの慰めではなく、経験から出たもののように感じました。

食事を終えた後、彼は前回と同じように封筒を渡してくれました。

「今日もありがとう。無理をしないようにね」

私は封筒を受け取りながら、心の中でふと考えました。

(私は今、どういう気持ちなんだろう……?)

パパ活に対する最初の不安や戸惑いは、少しずつ薄れていました。

でも、それと同時に「この関係をどう続けていくのか」という疑問が生まれ始めていました。

心の変化と、新しい選択

その後、彼とは何度か会いました。

会うたびに少しずつ慣れていき、緊張は次第に薄れていきました。

でも、回数を重ねるごとに、自分の気持ちが揺れ動くのを感じていました。

「このまま続けていくのがいいのかな……?」

ある日、ふとそう思いました。

彼との時間は心地よく、安心できるものでした。

でも、それが「お手当をもらう関係」だからなのか、それとも純粋に彼との会話が楽しいからなのか、自分でもわからなくなってきていました。

そして、ある時、彼からこんな言葉をかけられました。

「彩乃さん、もしよかったら、もう少し定期的にお会いしませんか?」

彼の表情は変わらず穏やかでしたが、その言葉は私にとって大きな選択を迫るものになりました。

続けるべきか、やめるべきか。

私はしばらく考えました。そして、正直な気持ちを伝えることにしました。

「お誘い、ありがとうございます。すごく嬉しいです。でも……今の私は、もう少し自分の気持ちを整理したいなって思っています」

私がそう言うと、彼は少し驚いたような表情をしましたが、すぐに微笑んで言いました。

「そうですか。無理はしないでくださいね。彩乃さんが納得できる形でいることが、一番大事だと思います」

その言葉に、心の奥がじんわりと温かくなりました。

新しい道へ

その日、私は初めて自分の意志で「一歩引く」選択をしました。

パパ活をすることで得られるものは確かにありました。

でも、それと同じくらい、自分の中で整理しなければいけない気持ちもありました。

帰り道、私はスマホを開いて、今までのやり取りを見返しました。

そして、少しだけ微笑んでスマホを閉じました。

(私にとって、本当に大切なものは何だろう?)

これからの自分の選択が、どんな未来につながるのかはわからないけれど。

あの時の経験が、私にとって大切な「学び」になったことは、間違いないと思っています。

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